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スタッフ偏愛商品コラム vol.14

大地を守る会 スタッフ偏愛商品コラム

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今回の当番

お客様サービス担当
迫田 明香(さこだ さやか)

50代の夫と千葉で二人暮らし。
最近腰が冷えやすくなったので常に腹巻着用中。

先日服の上から腹巻をしたまま
宅配便のお兄さんに対応してしまいました……。
*****

みなさま、朝夕が冷え込む季節になりました。
おかわりありませんでしょうか。

今年の4月から始めた「大地を守る おうちごはんのヒント」ですが、
今回から名前を「スタッフ偏愛商品コラム」に変えることにしました。

毎回、スタッフのこれが大好きなんです!!という思いを熱く暑く語るコラムなので、
それがもっと直球ストレートに伝わるタイトルの方がいんでないかい、
という意見があり、それもそうだということで変更します。

これからも、あなたのハートにストライクできるよう、
色々な商品をラブたっぷりにご紹介してまいります。

「スタッフ偏愛コラム」、ご愛顧のほどよろしくお願いします。


さて、寒くなりはじめたこの時期、
うれしいのはあったかい飲みもの。

私の超とってもスペシャルいちおしは
「完熟ハンドピックコーヒー」です。

20年以上大地を守る会で愛されているロングにしてベストセラー。
Alter Trade Japan略してATJが販売している、
フェアトレードのコーヒー豆を使った、
大地を守る会でしか入手できないオリジナルブレンドです。

私は豆派。たっぷり400gで税抜き1,380円はお得だと思います。
毎朝夫婦で1杯ずつ飲んで、だいたい1か月持ちます。
なんで袋が迷彩柄なの?と思ったら、よく見ると
産地であるメキシコとペルーの国の形が散りばめられてるのでした。

実は私、以前は「フェアトレードのコーヒー」に興味ありませんでした。

学生時代にコーヒー専門店でバイトしていたこともあり、
コーヒーにはこだわりがあるのよオホホ、という生意気ムスメで、
フェアトレードコーヒーは、やってることは立派だと思うけど、
味はいまいちなんじゃないのと勝手に思ってたのです。

メキシコ? ペルー? 何その産地。
やっぱりコーヒーはブラジルとかコロンビアでしょ、という……。
ああ恥ずかしい。

ところが。会社で試飲したこのコーヒーを飲んでびっくりしました。
バイトしてたコーヒー専門店と変わらない、いや、それ以上に美味しい!
なによりこの豊かな香りは経験したことがない!
それ以来、ずーっとこのコーヒーの虜です。

豆を挽いてコーヒーを淹れるとむくむく粉が盛り上がります。
コーヒーショップでバイトしてた時代、
「むくむくが大きい豆は鮮度が高くて旨い」と言われたっけ。

なぜおいしいのか?の理由は、大きく以下の4つです。

1.農薬に頼らず豊かな土壌で育てられている
2.熟した豆のみ手収穫(ハンドピック)で選んでいる
3.豆の個性に合わせた焙煎をしている
4.焙煎から日をおかずにパッケージしている


コーヒーって、作物の中ではかなり多く農薬を使うのだとか。
綿花・たばことならぶ世界三大農薬多使用作物とも言われてるそうです。

でも、このコーヒー豆の産地、
メキシコのサン・フェルナンド共同組合と
ペルーのコクラコーヒー生産者組合では、
両方とも有機栽培でコーヒーを育てています。

コーヒーの苗木とコクラコーヒーの生産者。
背景にバナナの木が植わっているのが見えます。
多様な植物と一緒にコーヒーを育てているのが特徴です。(画像提供:ATJ)

両産地とも、コーヒーはオレンジやバナナなどの
様々な樹木と一緒に育てられています。

他の木が作る影は、直射日光が苦手なコーヒーを守り、
落ち葉は栄養たっぷりの土に。

虫や鳥などたくさんの生き物が住み着き、
害虫はほかの虫や鳥が食べてくれます。

そんな畑は、豊かな緑の中を鳥が歌い蝶が舞い、
森の中にいるようだとか。

コーヒーだけを植えた畑に比べ、
手入れの手間暇はかかるし、収穫効率は落ちますが、
農薬を使わず、豊かな土壌で育てることができます。

そうやって大事に育てたコーヒーを、
熟したもののみ選んで手で収穫。つまりハンドピックですね。

未熟なものを含め、すべての豆をががっと収穫する
機械収穫とはコーヒーの質に差が出ます。

サン・フェルナンドの畑にて。
熟した実を選んで手収穫(ハンドピック)しています。(画像提供:ATJ)

ペルー・メキシコともコーヒー栽培の適地である「コーヒーベルト」地帯にあり、
緯度は有名産地とほぼ同じ。
両国とも良質なコーヒーがとれます。(画像提供:ATJ)

サン・フェルナンドにて、味を確認するカッピングの準備中。
品質管理部があり、毎日のように厳しく品質をチェックしています。(画像提供:ATJ)

おいしいコーヒーにするには焙煎方法も重要。

本製品は、焙煎士がメキシコとペルー双方の豆
それぞれの味を引き出すようなベストな焙煎をしています。

豆自体がおいしいので味が生きるよう中煎りにしており、
豊かな香りも存分に楽しめます。

また、大地を守る会から定期的に発注しているため、
毎月1、2回とこまめに焙煎できることもおいしさのポイント。

市販品には、一度に大量に焙煎したものを
小出し出荷している場合がありますが、
保管時間が長いと香りやうま味が逃げてしまいます。

焙煎してしばらくはコーヒーから炭酸ガスが出るので、
袋にはガス抜きの穴(弁)がついています。新鮮な豆ほど真空パックにできません。
安価な真空パックコーヒーの中には焙煎後に長期間置いて
炭酸ガスを抜けきらせたものをパックした場合も。
ガスと一緒に香りも抜けきっちゃってる可能性高し。

私はブラックは苦手なのですが、本品はブラックでおいしく飲めています。
というかブラックで飲みたい。

マイルドな苦みと、甘み、うまみみたいなものが
混然一体になっていて、
飲んでいると豊かな気持ちになるのです。

それに、この1杯がメキシコやペルーの生産者を
応援していることになっているのもうれしい。

私が大地を守る会に入社して学んだ言葉に
「消費は投票である」があります。

ものを買うということは、
それが作られる体制や人を支持しているのと同じこと、という意味です。
このギョーカイで25年以上働いて、本当にそうだなあとしみじみ思います。

あなたも、ペルーやメキシコの生産者も、
みんながにっこりできるおいしい一杯。

完熟ハンドピックコーヒー、おすすめです。

産地の情報はATJ社のサイトにたくさん情報があるのでぜひご覧ください。
とっても勉強になります。
https://altertrade.jp/