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スタッフ偏愛商品コラム vol.98

大地を守る会 スタッフ偏愛商品コラム

お客様からも「料理がおいしくなった」とのお声をいただくオリジナル醤油。
お刺身、冷や奴、煮物、おひたし、中華炒めにと多彩に活躍します。

*****
今回の当番

黒川

商品開発担当
黒川 麻紀(くろかわ まき)

入社してから約7年かけて
加工食品全分野の商品開発を担当。

販売部門と2回の育休を経て
開発担当に復帰して5年目。

8歳と6歳の姉妹と、
食にうるさめの夫の4人暮らし。

はたと気づけばもう夏休み!

まいにち何かに追われて過ぎてゆく日々、
夏休みくらいは楽しい思い出を
残したいものです。

*****

さて、子どもたちが小学生になると
色々と心境の変化があり
食事作りに対する
神経質なまでのこだわりは
なくなりました。

弁当を買いたいと言われれば
オッケーするようになった私ですが、
いざ食べはじめ
食いつきが悪いときや、
後から喉がかわいたーと騒ぐときは、
「思った味じゃなくて残念だったね~。」
とやさしく言いつつ
腹の底では勝利宣言。(誰に!?)
君たちはそういう味付けに
慣れていないからだよ、
母はがんばっているんだよ、と
ドヤ顔です。


お友だち家族と行く外食が大好きでも
買ったお弁当を食べるようになろうとも、
家で使う調味料のことは
相変わらず譲れません。

20年近く加工食品の開発に携わり
特に気をつけているのは、
やはり「化学調味料」とよばれる
「調味料(アミノ酸等)」。

子どもたちには
おいしい、のベースとなる感覚を
しっかり持って育ってほしいし、
自分たちも忘れないでいたいからです。


わが家で日々使うお醤油は、
商品誕生以来ずっと
「特級 大地を守る会の木桶熟成醤油
(国産丸大豆)」

を使っています。

醸造元は、千葉県香取市にあるちば醤油。

創業は嘉永7年(1854年)と
歴史ある醤油蔵です。

その名の通り、木の醤油桶で熟成されます。

子どもたちは、
豆腐に箸で蜂の巣状に穴をあけて
お醤油を流し込み、
甘い甘いと食べます。

お醤油は、
大豆と小麦と塩から作りますが、
なぜ甘くなるのか?

答えは「時間」です。

安定供給・効率型の製造であれば
6か月程度で出荷できる醤油ですが、
「特級 大地を守る会の木桶熟成醤油
(国産丸大豆)」は
仕込みから出荷まで
少なくとも1年以上をかけます。

樽の中には醸造中の「もろみ」。職人が大切に世話をします。

丸のまま蒸した大豆と、炒った小麦、
麹菌を混ぜて「しょうゆ麹」を造り、
塩水を加えもろみとして
杉桶に入れて熟成。

歴史ある醤油蔵に
長い年月をかけてすみついた酵母が
じっくりと時間をかけて働いてくれます。

この発酵熟成で、麹のうまみが活きた、
心地よいまろやかな塩味と甘みを感じる
味わいになります。


木桶にもまた歴史があります。

何年も修理しながら
醤油蔵で受け継がれてきた木桶。

今では修理や製造を担う
「木桶職人」は少なくなり、
木桶の維持管理も課題となっています。

人の背丈より大きな木桶。直径は約2メートル。経年劣化で「タガ」が緩んだり木が壊れたりするのを職人がメンテナンスします。

さらに、
「特級 大地を守る会の木桶熟成醤油
(国産丸大豆)」には
大豆が育つ時間もかかっています。

大豆は北海道の生産者との契約栽培。

来年使う予定だから、
これだけ収穫できるように種蒔きを、と。
作ることを決めてから
醤油がお客様に届くまで、
2年半以上・・・

こうして、時間と手間をかけて育まれる
「特級 大地を守る会の木桶熟成醤油
(国産丸大豆)」。

このストーリーと値段を知らない
家族たちが、
皿にドボドボと
醤油を注いでいるのを見ると
ついつい
「お~~ストップ!使う分だけ、
使う分だけね!!」
と声が出てしまいます。

「小皿にちょっと」がマイルール。

2年先の需要見込みを立てて
仕込み量と時期を決めますが
やはり、毎回足りなかったり
余ったり・・・。

現在のところは
潤沢に販売できる状況ですので、
ぜひぜひお試しください。

風味が落ちるのをさけるため、
開封後は冷蔵庫で保管してくださいね。