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スタッフ偏愛商品コラム vol.60

大地を守る会 スタッフ偏愛商品コラム

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今回の当番

黒川

商品開発担当
黒川 麻紀(くろかわ まき)
 
入社してから約7年かけて
加工食品全分野の商品開発を担当。

販売部門・2回の育休を経て、
開発担当に復帰。

6歳と4歳の姉妹と、
食にうるさめの夫の4人暮らし。

春から新一年生の娘が、
今より早起きできるかが目下の課題、
と言いつつ
自分の寝坊ぐせが一番心配な
40代の働く母です。
*****

いよいよ春です。

気温もぐんぐん上がり、
桜の開花とともに過ごす季節は
普段より少し上を向いて歩くからか、
気持ちも前向きになる気がします。

新しいことを始めたくなる季節ですが、
花粉で何もかもが億劫になる毎日に、
何をするにも健康な体が第一、と
最近つくづく感じます。


私が食べていて
健康になるな~と思うメニューの一つは、
ヒジキです。

小さいころから
「ヒジキは体にいいから食べなさい」とか
「○○が多い食材」
のイラストに上がっていたりと
健康そう~というイメージが
染みついています。

個人的には、他の食べ物にはあまりない
「黒さ」にも惹かれます。
(黒い色はタンニンという成分で、
干して乾燥するうちに黒くなるそうです)

とはいえ、私もこの
「無茶々園の天日干しひじき」
に出会うまでは
それほどヒジキを料理していませんでした。

なぜかというと、
一袋全部だと量が多すぎ、
かといって半分だけ出そうとすると
キッチン中に飛び散る・・・

戻し時間(だいたい20~30分ですよね)を
想像しただけでおっくう・・・

おまけに、これを乗り越えて作っても、
イマイチ食べ応えに欠ける・・・
からです。

ところが、ある日会社で、
同僚たちの会話が聞こえてきたんです。

「このヒジキ、
『戻し時間5分』って短すぎない?」

「ど、ど、どのヒジキ??」

思わず聞き返した私。

そして同僚が指さす画面を見ると、

「太くて弾力のあるヒジキ。
自然のままのおいしさです」
のキャッチコピーが目に入り、
これだと確信しました。

早速注文して、裏面のレシピを参考に
久しぶりにヒジキの煮物を作りました!

確かに「5分間ほど水につけて戻す」とあります!

人参小2本、油揚げ2枚、ミックスビーンズ水煮1パック。 切るのは人参と油揚げだけなので意外と手間なしです。大人二人で3~4回分の副菜になります。

やはり大正解。

1パック30gは
一鍋作るのにちょうどいい量で、
水戻し5分ならば、
一緒に入れる食材を切っている間に
完了しているし、
太~い茎の部分も入っているので、
食べ応えもあります。

それに、風味も良く、やわらかいのに
適度な歯ごたえもあって、おいしい!

黒くて分かりづらいですが、太い茎の部分はうどんのように長い。 子どもたちが「ちゅるちゅる入ってる!」と奪い合って食べます。
※ちゅるちゅる=わが家でのめん類の総称

スーパーなどの乾物コーナーに行くと
国産、輸入それぞれのヒジキが
並んでいますね。

大地を守る会では、
お惣菜などに使うヒジキも
国産のものを使っています。

メーカーさんには、
「え・・・相当高くなりますが、
大丈夫ですか?」と
念押しされることもしばしば。

それでも
「やはりおいしいし安心な
国産を使って食べてもらい、
国内の第一次産業を守ることが
大地を守る会の姿勢ですので」と、
国産ヒジキを仕入れて
使ってもらっているんです。


また、「無茶々園の天日干しひじき30g」は、
国産というだけでなく、
「顔が見えるヒジキ」です。

生産者は、山から海までのつながりを
大切にしながら生産を行う無茶々園。

柑橘や柑橘ジュース、ちりめん、真珠などで
大地を守る会でもおなじみの、
SDGsへの取り組みも
積極的に発信し続ける生産者の一つです。


おいしさの秘密を
無茶々園の西田卓郎さんに聞いてみました。

答えは、ずばり「昔ながらの製法」でした。

①採れたてヒジキを、薪を使った釜ゆでる
②天日で乾燥
③細かな選別

特に、水戻し後のやわらかさの秘密は、
採れたてのヒジキを乾燥させずに
そのままゆでる
ところなんだそうです。

ヒジキ漁が行われるのは
ちょうど今頃(3月)から5月にかけて。

干満の差が大きくなる
大潮の日の前後の干潮時に、
まだ冷たい海に入り、
磯に生えているヒジキを手作業で
刈り取ります。

刈り取ったヒジキは、洗った後、
釜に入れて夜通し茹でます。

茹であげたら、干し場に並べ・・・

その日の朝から数日間、天日乾燥。

乾燥させた後は選別。硬いところや、
細かなカスを取り除きます。

水戻し時間たったの5分のヒジキですが、
これだけの手間をかけて
やっと私たちのもとに届くことを知ると、
また生産者の方への感謝の気持ちが
わいてきます。

「戻し時間5分」が気になって始まった恋。

乾物ストッカーに無いと不安になるほど
大好きになってしまいました。

皆様も、手軽に作れる常備菜の材料として、
一度お試しください。