スタッフ偏愛商品コラム vol.53

大地を守る会 スタッフ偏愛商品コラム

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今回の当番

野菜の産地担当
関根由紀(せきね ゆき)

茨城と福島の県境で育ち、
最近、東京と埼玉の県境へ
引っ越しをしました。

長らく戦ってきた
ワンルームの激狭キッチン
(コンロ1口、調理スペースゼロ)から
人並の広さのキッチンになったのが
1番嬉しい…!
料理の時間がますます楽しみです(^^)/

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先月、久しぶりに野菜の生産者の
産地訪問に行ってきました。

普段の電話などのやり取りでは
知りえなかったことや
実際に直接畑を見ながら
話を聞くことで、
自分の理解も深まるし、
これは皆さんにも教えたい~!
という感動もいっぱい増えます。

特にこれは皆さんにも伝えたい!
と思ったのが
高知県芸西村で堀川繁吉さん(高生連)が作るナス。


ナスの旬とは…?

ナスは夏秋の野菜という
イメージがありませんか?

しかーし!!
ナスの生産量日本一(※)の高知県では
メインの出荷時期が11~6月で、
「冬春ナス」とも呼ばれています。
(※出典:農林水産省「令和2年産・作物調査(野菜)」)

つまり、高知県ではナスの旬は
実はこれからの季節なんですね。

高知県のナス栽培は
生産量の多さだけでなく、
環境に優しい栽培方法が
盛んに行われていることも特徴で、
「天敵昆虫」を利用した栽培が
ポピュラーです。

農作物を食べたり病気を運ぶ虫を
害虫と呼び、
その害虫を好む昆虫のことを
「天敵昆虫」といいます。

この天敵昆虫をあえてハウスに放ち、
害虫の発生を抑えることで、
農薬の使用を控えます。

この栽培方法をとっている農家さんの数が
高知県は全国でも
トップレベルなんだそうです。

この農薬に頼らず、生産者にも環境にも
優しい栽培方法を聞いたとき
私はとても感動したのですが、
高知では当たり前すぎて、
ほとんどの人が
アピールをしないらしいです。

それはもったいない!と
思わず感じてしまいました。


高知県・ナス界のレジェンド

とはいえ、
ナスは害虫がつきやすい野菜で、
天敵昆虫だけでは処理できない時には
農薬も使います。

堀川さんは他の生産者に比べて
ケタ違いに少ない農薬で、
質の高いナスを育てることができる
レジェンド。

精力的にナス栽培に取り組んでいる
若い生産者達も、
堀川さんのレベルには
到底届かないと言います。

また畑に見学しに来た方に
お試しでいくつかナスを渡して帰すと
後日「やっぱり購入させて!」と
戻ってくる人が多いんだとか。

堀川さんのナスは、
実が詰まっているのにやわらかく
なんと生でかじっても
エグみがありません!!

食べたら分かるこのおいしさ…!!!

そのおいしさの秘訣は土づくり。

化成肥料を使わず、
植物・動物性の有機物を原料にした肥料を
使うことにこだわっているので、
うまみたっぷりのナスができるのです。

杉の木やクスノキを煮込んだお手製のエキス。
ダニやアザミウマ防止にいいんだとか。

10年間、実がつかなくても諦めなかった

堀川さんがナスを作り始めて
最初の約10年は、実がつかず
生計をたてることすら困難だったそうです。

「それくらい農薬に頼らない栽培は難しい。
農薬を使えば解決することは
分かっていたけれどね。」

実は堀川さんは
ジャコなどを採る漁師さんでもあったので、
早朝は漁、
夕方からナスのお世話をするという
超超超ハードスケジュールな毎日を
過ごしていました。

とっても大変でも栽培をやめなかったのは
「一度やると決めたから。
諦める選択肢はなかった」から。
実にシンプルだけど、1番難しいことかも。

10年も実がならなかったら、
私はきっとめげるなぁ。

笑顔がとにかくチャーミング
(写真よりももっともっと素敵な笑顔をされるのですが、
その笑顔に吸い込まれてしまって
シャッターチャンス逃しました…。)

最近は年々収穫量があがっているそうで、
何十年の苦労がまさに
文字通り実りはじめてきたと言っています。

堀川さんのナスを食べて応援してほしい、
という想いはもちろんですが、
それよりも純粋にこのおいしさを
皆さんと共有したくて
いまこのコラムを書いています。(笑)


堀川さんのおすすめの食べ方は
「炊くに尽きる」とのこと。

エグみのなさや実のやわらかさなど
他のナスとの違いが1番わかります。

食べやすいサイズに切って、
鍋に油を熱し、全体に油がまわるまで炒める。

そこにナスの頭が少しでる位に水を入れ
だしの素は小さじ1、
しょうゆ、砂糖、みりんは大さじ1ずつ加え
3~10分ほど炊いてできあがり。
アツアツでも冷えてもおいしいです。

もうひとつのおすすめは
食べやすい大きさに切り、
さっと水をまわして
耐熱容器に入れてラップし、
レンジで1分半。

食感が楽しめる超お手軽レシピです。

鰹節としょうゆをかけるだけでも
もちろんよし!

写真は豚しゃぶにのせて
ポン酢をかけただけ。

手軽だけど、
ナスの旨みをじっくり堪能できます。

今がまさにおいしい高知県の「冬春ナス」。

もし、おうちに堀川さんのナスが届いたら、
レジェンドのスマイルを
思い出してくださいね。

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