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スタッフ偏愛商品コラム vol.37

大地を守る会 スタッフ偏愛商品コラム

今回記事を書くという言い訳に、
アヒージョでオリーブオイルをたっぷりと!
具材のうまみたっぷりのオイルは魔のおいしさでした。

*****
今回の当番

カタログ企画担当
渡邊 みどり(わたなべ みどり)

アラフィフの夫と、
夫が溺愛するカブトムシやクワガタ
計60匹(!)の大所帯。

カブトムシ幼虫の「出し物」は
上質な肥料とのことで、
埼玉の農家さんにお渡しているのですが、
そのお礼にお野菜を頂けるので、
なんやかんやで
カブトムシに感謝の日々です。
*****

皆さんこんにちは。
カタログ企画担当の渡邊です。

ハナミズキの爽やかな白い花が
目にも心地良い季節ですが、
皆様お変わりありませんでしょうか。

外出や旅行が難しくなって
あっという間にもう1年。

毎週届く野菜などの食材を見ては、
「〇〇さん、元気かな?」と、
ふと生産者に思いを馳せる瞬間が
これまでよりも増えた気がします。

大地を守る会歴10年目に
突入した私ですが、
実際に産地に行ったことがなくても
親近感を持って勝手に応援している商品が
たくさんあります。

その1つが
「オリーブオイル(パレスチナ自治区産)」
です。

正直大地を守る会を始めるまで、
「オリーブオイルはパスタぐらいにしか
使い道が分からない…」と思っていました。

最初の一本目は
フェアトレードの取り組みに興味を持って
購入したのですが、実際に使ってみると
「こんなにおいしい油があるなんて!」と
衝撃でした。

爽やかでスパイシーな香り、
オイルなのにさらっとして重くない。

オイル自体にしっかり地力があるから、
大地を守る会の味の濃い野菜に負けず、
お互いの良さを引き立て合います。

残業で遅くなった日の夕ごはんに、
切ったトマト+オリーブオイル+塩の
一品に心身を癒してもらった日も
数え切れません。

シンプルなグリーンサラダも
ワンランク上のおいしさに

さらにこのオリーブオイルの凄いところは、
炒め物や和食にも合うこと。

加熱すると穏やかながらも
奥行きのある風味が料理にプラスされ、
醤油や味噌など和の調味料とも
相性よく感じます。

気が付けば、野菜炒めに筑前煮など
和洋中を問わず大活躍!

我が家で最も出番の多い油の座を、
あっという間に射止めていました。

春キャベツと玉ねぎとシラスの和風パスタに。
野菜の風味を引き立てます

おいしさの秘密は、成熟の度合いを見極め、
手作業で収穫していること。

そして化学的な処理や熱を加えずに
搾油、ろ過したエキストラバージン
オリーブオイルであること。

ひとつひとつていねいに選ばれた
オリーブの粋を集め、
そのままの豊かな風味を
ぎゅっと詰め込んだ、
まさに「黄金のオイル」なのです。

きらきらと輝くオリーブの贈り物です

私がこのオリーブオイルを愛用している
もう1つの理由が、このオリーブオイルが
世界とつながっていることを
実感させてくれるから。

このオリーブオイルのふるさとは、
日本から遠く離れたパレスチナ自治区。

紀元前1000年前からオリーブ生産を
行っていた歴史的な産地でもあります。

パレスチナの人々にとってオリーブとは、
食材を超え歴史と文化に深く根付いた
大切な存在なのだそうです。

一粒一粒ていねい収穫されたオリーブの実

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
パレスチナ自治区は長く政情不安な地域で、
子供から農民まで危険な暮らしを
余儀なくされています。

生活の糧でもあるオリーブの木が
イスラエル軍によって
約20万本以上引き抜かれてしまう
という過酷な現状の中で、
それでも平和な日が来ることを願って
今日もオリーブを植え育ている人がいる。

私にできることは
本当に小さなことかもしれませんが、
「平和を願い皆さんをいつも応援して
います」と、オリーブオイルを手に取る時
そっと祈っています。

オリーブの苗木の前で生産者の皆さん

収穫を手伝う子供たちの笑顔に
心が温かくなります

大地を守る会では生産者支援のため、
オリーブの苗木を送る
「スマイルオリーブ基金」を設立。

本品12本の購入で、
約1本のオリーブの苗木を
産地に植えることができます。

皆様のご支援で2012年より
これまで16,094本(概算)のオリーブが、
パレスチナの空の下で
すくすく育っているそうです。

昨年は42件の農家に
1,130本の苗木が贈られました

おいしくて、世界とつながり、
誰かの平和を願うことのできる
オリーブオイル。

そんな素敵なオリーブオイルに
興味を持っていただけたらうれしいです。

オリーブオイルのふるさと、
パレスチナ自治区からのお手紙


今回オリーブオイル販売元の
(株)オルター・トレード・ジャパン
黒岩さんより、パレスチナ自治区の
現状についてレポートを頂戴しました。

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パレスチナでも昨年3月以降、
新型コロナウィルス感染が拡大し、
人びとや物資の移動が厳しく制限され、
都市住民は食料、特に野菜不足に
悩まされました。

オリーブオイルの出荷団体、
UAWC(パレスチナ農業開発センター)は
まず、ベツレヘム市の3,000世帯に
野菜を提供しました。

その後もパレスチナ各地で、
小麦粉や調味料を詰めた食料セット、
ナス、トマト、ズッキーニなどの
野菜の苗を提供しました。

苗を受け取った住民は、庭や空き地、
屋上やベランダなど空間があれば
どこでも工夫して菜園を作り、
新鮮で栄養ある野菜を
手にすることが出来ました。

UAWCはこれまでに9,000世帯以上に
支援を行い、供給した物資は野菜40トン、
衛生キット1,500個、食料セット850個、
野菜の苗40万本に及んでいます。

UAWCが配布した野菜を受け取った子どもたち