スタッフ偏愛商品コラム vol.37
![大地を守る会 スタッフ偏愛商品コラム](/external/category/image/6510/37_01.jpg)
今回記事を書くという言い訳に、
アヒージョでオリーブオイルをたっぷりと!
具材のうまみたっぷりのオイルは魔のおいしさでした。
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今回の当番
カタログ企画担当
渡邊 みどり(わたなべ みどり)
アラフィフの夫と、
夫が溺愛するカブトムシやクワガタ
計60匹(!)の大所帯。
カブトムシ幼虫の「出し物」は
上質な肥料とのことで、
埼玉の農家さんにお渡しているのですが、
そのお礼にお野菜を頂けるので、
なんやかんやで
カブトムシに感謝の日々です。
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皆さんこんにちは。
カタログ企画担当の渡邊です。
ハナミズキの爽やかな白い花が
目にも心地良い季節ですが、
皆様お変わりありませんでしょうか。
外出や旅行が難しくなって
あっという間にもう1年。
毎週届く野菜などの食材を見ては、
「〇〇さん、元気かな?」と、
ふと生産者に思いを馳せる瞬間が
これまでよりも増えた気がします。
大地を守る会歴10年目に
突入した私ですが、
実際に産地に行ったことがなくても
親近感を持って勝手に応援している商品が
たくさんあります。
その1つが
「オリーブオイル(パレスチナ自治区産)」
です。
![](/external/category/image/6510/37_02.jpg)
正直大地を守る会を始めるまで、
「オリーブオイルはパスタぐらいにしか
使い道が分からない…」と思っていました。
最初の一本目は
フェアトレードの取り組みに興味を持って
購入したのですが、実際に使ってみると
「こんなにおいしい油があるなんて!」と
衝撃でした。
爽やかでスパイシーな香り、
オイルなのにさらっとして重くない。
オイル自体にしっかり地力があるから、
大地を守る会の味の濃い野菜に負けず、
お互いの良さを引き立て合います。
残業で遅くなった日の夕ごはんに、
切ったトマト+オリーブオイル+塩の
一品に心身を癒してもらった日も
数え切れません。
![](/external/category/image/6510/37_03.jpg)
シンプルなグリーンサラダも
ワンランク上のおいしさに
さらにこのオリーブオイルの凄いところは、
炒め物や和食にも合うこと。
加熱すると穏やかながらも
奥行きのある風味が料理にプラスされ、
醤油や味噌など和の調味料とも
相性よく感じます。
気が付けば、野菜炒めに筑前煮など
和洋中を問わず大活躍!
我が家で最も出番の多い油の座を、
あっという間に射止めていました。
![](/external/category/image/6510/37_04.jpg)
春キャベツと玉ねぎとシラスの和風パスタに。
野菜の風味を引き立てます
おいしさの秘密は、成熟の度合いを見極め、
手作業で収穫していること。
そして化学的な処理や熱を加えずに
搾油、ろ過したエキストラバージン
オリーブオイルであること。
ひとつひとつていねいに選ばれた
オリーブの粋を集め、
そのままの豊かな風味を
ぎゅっと詰め込んだ、
まさに「黄金のオイル」なのです。
![](/external/category/image/6510/37_05.jpg)
きらきらと輝くオリーブの贈り物です
私がこのオリーブオイルを愛用している
もう1つの理由が、このオリーブオイルが
世界とつながっていることを
実感させてくれるから。
このオリーブオイルのふるさとは、
日本から遠く離れたパレスチナ自治区。
紀元前1000年前からオリーブ生産を
行っていた歴史的な産地でもあります。
パレスチナの人々にとってオリーブとは、
食材を超え歴史と文化に深く根付いた
大切な存在なのだそうです。
![](/external/category/image/6510/37_06.jpg)
一粒一粒ていねい収穫されたオリーブの実
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
パレスチナ自治区は長く政情不安な地域で、
子供から農民まで危険な暮らしを
余儀なくされています。
生活の糧でもあるオリーブの木が
イスラエル軍によって
約20万本以上引き抜かれてしまう
という過酷な現状の中で、
それでも平和な日が来ることを願って
今日もオリーブを植え育ている人がいる。
私にできることは
本当に小さなことかもしれませんが、
「平和を願い皆さんをいつも応援して
います」と、オリーブオイルを手に取る時
そっと祈っています。
![](/external/category/image/6510/37_07.jpg)
オリーブの苗木の前で生産者の皆さん
![](/external/category/image/6510/37_08.jpg)
収穫を手伝う子供たちの笑顔に
心が温かくなります
大地を守る会では生産者支援のため、
オリーブの苗木を送る
「スマイルオリーブ基金」を設立。
本品12本の購入で、
約1本のオリーブの苗木を
産地に植えることができます。
皆様のご支援で2012年より
これまで16,094本(概算)のオリーブが、
パレスチナの空の下で
すくすく育っているそうです。
![](/external/category/image/6510/37_09.jpg)
昨年は42件の農家に
1,130本の苗木が贈られました
おいしくて、世界とつながり、
誰かの平和を願うことのできる
オリーブオイル。
そんな素敵なオリーブオイルに
興味を持っていただけたらうれしいです。
オリーブオイルのふるさと、
パレスチナ自治区からのお手紙
今回オリーブオイル販売元の
(株)オルター・トレード・ジャパン
黒岩さんより、パレスチナ自治区の
現状についてレポートを頂戴しました。
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パレスチナでも昨年3月以降、
新型コロナウィルス感染が拡大し、
人びとや物資の移動が厳しく制限され、
都市住民は食料、特に野菜不足に
悩まされました。
オリーブオイルの出荷団体、
UAWC(パレスチナ農業開発センター)は
まず、ベツレヘム市の3,000世帯に
野菜を提供しました。
その後もパレスチナ各地で、
小麦粉や調味料を詰めた食料セット、
ナス、トマト、ズッキーニなどの
野菜の苗を提供しました。
苗を受け取った住民は、庭や空き地、
屋上やベランダなど空間があれば
どこでも工夫して菜園を作り、
新鮮で栄養ある野菜を
手にすることが出来ました。
UAWCはこれまでに9,000世帯以上に
支援を行い、供給した物資は野菜40トン、
衛生キット1,500個、食料セット850個、
野菜の苗40万本に及んでいます。
![](/external/category/image/6510/37_10.jpg)
UAWCが配布した野菜を受け取った子どもたち
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