約50年作り続ける林さんが
仕上げた蜜のように甘い自信作
大ベテラン・林さんの
技術があってこその一品
生産者の林さんは約50年も果樹栽培を続ける大ベテラン! 農薬をできるだけ使わずに栽培し、機械ではなく手作業で一つひとつ干しています。干している間にカビが生えないように天候や干し加減など見極めて自然の力のみで仕上げた一品は、林さんの熟練の技があってこそ。
絶妙な干し具合で
もっちり、やわらか
「あんぽ柿」など他の種類の干し柿もありますが、違いの一つは水分量。「あんぽ柿」は水分が約50%含まれるのに対して、林さんの「市田柿」は約30%。より水分が少ない分、甘みがぎゅっと詰まりながらも、中はもっちりとした食感が楽しめます。
白い粉が甘みの証。
まるで高級和菓子のよう
表面に付いている白い粉は、干す際に乾燥して結晶化したぶどう糖。柿本来の甘みだけが凝縮しているので、濃厚ながらも後味はすっきりとして上品。「まるで高級和菓子のよう」と好評です。

天気とにらめっこの毎日で
日に日に甘くなっていく
▲ 一つ一つ慎重に柿を吊るしていく林さん。
市田柿は渋柿で、干す前の生柿は強烈な渋み。しかし一般的な甘柿よりも糖度は高く、干すことで渋に隠れていた甘みが全面に出てきます。
市田柿の収穫は例年10月下旬から。皮をむいて20日間ほど、重量が35%程になるまで吊るして干します。
早く乾けば渋が残り、湿りすぎるとカビが発生するため、「程よく徐々に」乾くようこまめに柿の世話をして、渋が抜けるのを待つのです。
「干し柿はただ干せばいいってもんじゃない。一定の時間をかけないと渋が残るから難しいんだ」と林さん。
御年89歳! 向上心もまだまだ現役
▲ うっすらと糖の結晶をまとい、蜜のような上品な甘みの詰まった一粒は、陽の光と風が育んだ、まさに天然のスイーツ。
「やるのだったら農家として先端を走りたい。新しいことは早く取り入れたい」とまだまだ向上心にあふれる林さん。高いところまで登らずに収穫できる機械を取り入れたり、新しい品種に興味を持ったりと、現場をより良くする向上心は現役そのものです。市田柿についても「とにかく作るのが好き!」と語り、大地を守る会のために安心しておいしい市田柿をお届けしてくれています。







