スタッフ偏愛商品コラム vol.95
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今回の当番
販売企画室
原田 祥子(はらだ しょうこ)
ふだんは商品の販売企画を考えています。
10歳と5歳になる娘と夫の4人暮らし。
最近、自分の娘への口うるささに
愕然としています。
「バスケの練習はしたの?」
「ピアノは?」「勉強は?」
とつい追いかけ回してしまいます・・・
娘も母にうんざり気味?
冷静に考えれば自分だって
自由奔放に過ごした少女時代。
子どもにばかり求めてはだめですね!
自分よりはかなりましです!
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仕事に育児に家事に追われる毎日。
時間に追われると、
子どもの取り留めもない話を
「で?結論は?」
とビジネスモードで
ぶった切ってしまうことも・・・
いかん母です。
そんな時にやさしい心を取り戻すために
思い起こすのが訪れた産地の風景。
青い空、白い雲、360度山々に囲まれていて、
澄んだ空気。
今回は大地を守る会の
人気の頒布会(はんぷかい)
「桃七会」の生産者で有名な
山梨県の一宮大地と
桃の魅力をご紹介します。
そうそう、頒布会ってご存知ですか?
こだわりのフルーツやおそうざいなどの
商品を一度ご登録いただくと、
定期的に商品をお届けするサービスです。
材料の確保や製造に
時間がかかってしまうため、
あらかじめお届け時期を決めた商品を
ご注文いただくことにより
普段は味わえない
とってもおいしい商品を
販売できるようにしました。
この桃七会は6月~10月にかけて
合計8回、
色々な品種の桃をお届けする頒布会で、
大地を守る会で
一番登録者の多い超人気の会。
桃好きな方には本当におすすめです。
さて、前置きが長くなりました。
産地の一宮大地ですが、
私は過去何回かこちらを訪ねています。
伺う時期は桃が満開になり、
まるで桃源郷のような4月初旬・・・
ではなく、寒さ極まる2月です。
なぜ超超超さぶい2月なのか?
それは不要な枝を切り落とす
剪定作業に付随する
「枝拾い」の時期だから。
「百」と書いて「もも」と読む通り、
桃の樹はそのままにしておくと
百以上の実を着ける果樹と言われます。
梅サイズの小さな実を
たくさんつけてしまうと、
私たちが知っている甘くて、
大きな桃にはならない。
そのために極寒の2月に
不要な枝を切り落とす作業をします。
生産者はどの芽で実をならすか、
全ての実に太陽を当てるには
どのように枝を伸ばすかなど
樹を設計していき、
不要な枝を切り落とすのです。
それが剪定作業。
まさに熟練の技ですね・・・。
その時不要になって切り落とされた枝も
お水に入れ、
太陽を浴びれば
きれいな桃の花を咲かせます。
実はこの切り落とされた枝、
社員が拾って持って帰り
(これを「枝拾い」と言っています)、
「畑まるごと野菜セット」に入れて
プレゼントしています。
届いた方からは
毎年喜びの声をいただいていて、
とってもうれしい!
一宮大地を訪れて思うのは
皆さんの明るさと活気。
特に代表の久津間紀道さんは
「ザ・頼れるリーダー」
若い生産者さん曰く
「久津間さんが怒っていることを
見たことがない!」
自分の桃栽培の技術を惜しみなく、
若い生産者に伝承しています。
そんな仏の久津間さんが
殺気だつ時期が年に一度だけあります。
それは初夏から秋にかけた桃の収穫期・・・
桃は品種がとても多く、
収穫期には毎週出荷する品種が
コロコロ変わっていきます。
一つ一つ熟度を見極め、
タイミングを逃さず収穫、
出荷しなければならない!
とてもスリリングな毎日に
なるそうです・・・
一宮大地でも35品種以上
(2023年出荷実績)を
栽培し出荷しています。
頒布会・桃七会に登録しておくと、
久津間さんたちが食べごろを見極めて
収穫したタイミングで届きます。
数ある品種の中から
我が家にはどれがくるのかしら?
と毎年ワクワク。
届くと早速、
娘たちは待ちきれず桃を水洗いして、
皮ごとガブリ。
カットする時に
どうしても果汁が出てしまうので、
かぶりつくのもいいですね。
(私は普通に皮をむいて
食べる方が好きですが笑)
安心して食べられる
一宮大地の桃だからできることかな。
上品であまい果汁が
疲れた体に染みわたる~。
8月後半以降の桃になると
段々と実が固い品種が増えていきます。
食べた瞬間「コリッ」というような
歯ごたえです。
桃の一大産地、山梨県民は
この固い桃好きが多いのだとか。
桃七会で桃の奥深い世界を感じながら、
色々な品種との出会いを楽しんでいます。
ここ数年の異常な猛暑など、
生産者の皆さんには
本当に頭が下がる思いです。
自然の恵み、やさしい甘みを堪能しながら、
大自然のようなおおらかな母に
なろうと今日も誓うわたくし・・・
ぜひ、このおいし~い桃、
「桃七会」で楽しんでみてくださいね!
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