スタッフ偏愛商品コラム vol.99
最近の朝ごはん。
つめたくしたガスパチョ、とうもろこし、サラダ。
右上の藻塩をかけていただきます。
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今回の当番
お客様サービス担当
迫田 明香(さこだ さやか)
千葉県で50代夫婦二人暮らし。
先日、
久々に同年代の同僚と飲みに行ったら、
「字が小さくて読めない」と
全員メニューを顔に近づける。
●●ちゃんも!? だよね!!と
皆で喜び(?)をわかちあいました。
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私の義実家は広島県呉市にあります。
帰省のたびに乗る、
広島駅から瀬戸内海に沿って走る
JR呉線の景色が大好き。
穏やかな海、
ゆっくり行きかう白い船、
小さな港。
狭い平地に家々が
肩を寄せ合うように立ち、
瀬戸内の島々の向こうには
ぼんやりと四国が見える。
小柳ルミ子の『瀬戸の花嫁』(古い…)の
歌そのものの光景です。
JR呉線はこんなところを走っています。ずーっと車窓から海が見えます。
そういえば初めて乗った時、
広島を出て数駅後のアナウンスで
「次は~~
かいたいち~~かいたいち~~」
と流れたとき、
「ええっ?!解体地?!
なんて殺伐とした駅名なんだ!!」
とびっくりしましたっけ。
(正解は「海田市」)。
さて、呉に帰省すると
義両親と良く行ったのが、
対岸にある蒲刈(かまがり)という
小さな島でした。
古い建物が残る静かな島で、
こじんまりとした白い砂浜には
松が植わり、
海水は澄んで魚影もちらほら見える。
瀬戸内の海ってこんなに美しいんだ、
と感動したものです。
砂浜には松、風情があってとてもいいのです。
そんな私が
昼に山ほどおいしいお魚を食べたあと、
帰りに必ず購入したのが、
『海人の藻塩』。
蒲刈で作られている、絶品のお塩です。
以前は帰省すると1年分として
1kg買っていましたが、
今は大地でも購入できる!
ばんざい!
私は塩なんてだいたい同じじゃないの~、
と思っており、
なんのこだわりもなかったのですが、
この塩に出会って
私の塩感は210度くらい変わりました。
この塩、まずは見た目がいい。
ほんのりピンク色なんです。
そしてすごくふわっとしている。
たっぷり空気を含んでいて、
さらさらとかけることができます。
そして味がなんとも言えずいい。
塩っぱくて、甘くて、うまくて、
他にも色々な味がある感じ。
塩味というか海味なんです。
それまで食べていたものも、
この塩で食べると
素材の味がピン!と際立って、
「こんな味だったんだ!」と
驚かされます。
この塩、あのきれいな蒲刈の海水と、
ホンダワラを一緒に釜で煮詰めるという
昔ながらの方法で作られているので、
ホンダワラの色?でほんのりピンクだし、
たっぷりの旨みが
塩に移っているんじゃないかしら
と思うしだい。
ほんのりピンク色。そしてふわふわ。
煮釜の中でホンダワラと海水がぐつぐつ。
この塩と出会っていらい、
私のおかずからは「醤油味」が減り、
「塩味」の味付けが増えています。
よく、調味料を変えると料理の味が変わる
といいますが、
中でも基本のきである
塩を変えると
ぐっと料理の味が変わると思いました。
この塩で大地を守る会の食材を食べると、
今まで食べていた食材の隠れたおいしさに
出会える気がします。
特に野菜を
本品とごま油で和えたナムルにして
食べると、
やっぱりウチの野菜はおいしいなあ~と
心底思います。
メロンとモッツアレラ、生ハムサラダ。最後に藻塩をかけると最高においしい!
右上のパンに塗っているのは、ひよこ豆をつぶしごまペーストをまぜた「フムス」。オリーブオイルと胡椒、そして藻塩で食べます。
義両親も高齢で介護が必要となり、
夫は月に一度帰省して様子をみています。
私はなかなか帰れないのですが、
この塩を使うたび、
おいしいなあと思いつつ
あの美しくて静かな蒲刈の海岸と
義両親との思い出がよみがえり、
しみじみとした気持ちになります。
美しい海に囲まれた、
宝物のような静かな島で作られたお塩、
ぜひ試してみてくださいね。
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