消費者と生産者の橋渡しを続けてきた大地を守る会。「幼い子どもにも安心できるものを食べさせたい」などの思いから、長年大地を守る会を利用し、今や家族のような関係としてお付き合いをいただく会員さんもいらっしゃいます。そんなご家庭の一つを訪ねました。

岩本 智子さん
兵庫県出身。結婚を機に東京都にお住まい。現在、2人の息子さんは独立し、夫の亜理さんと二人暮らし。週末は近くの市民農園で有機栽培の野菜を育てることを楽しみにしています。

きっかけは「子どもに安心できるものを
食べさせたい」の気持ち。

現在町田市にお住まいの岩本さんと大地を守る会とのご縁は、じつに40年。重いアレルギーを抱えていたお子さんに、農薬や食品添加物を避けた食事をさせたいと思ったのがきっかけだそうです。
「情報を集めていくなかで、無農薬・無添加食品の共同購入グループに出合いました」。当時は地域ごとに「大地を守る会の食品を購入したい」という方でグループを作っていただく共同購入のスタイル(ステーション)が基本でした。食の問題に関心の高い仲間たちとつながり、食の話題はもちろん、子育ての話で楽しい会話も楽しんだのだとか。時代とともに個別宅配にサービスは変わりましたが、以来ずっと大地を守る会の食材で、2人のお子さんを育て上げました。

引っ越し先で新しいステーションを作った当時の取材記事や大地を守る会のカタログで新築当時の様子を紹介させていただいた記事を前にお話しいただきました。

お家(うち)も家族も
「 大地を守る会」で。

今回お邪魔した岩本さんのお宅は、大地を守る会が行っていた「自然住宅事業(2004年~2018年)」で建てたお家。国産の杉材で建築した家は、15年の月日を経て柱も床も深いあめ色に変化し、素敵な年月の経過を醸し出しています。台所には大地を守る会のカタログでおなじみの食材や雑貨も並びます。
大地を守る会の食材で育った長男は、すぐ目と鼻の先に家を構え、週末には岩本さんのお宅で、大地を守る会の食材を使った料理で団らんの時間を過ごすそうです。

お連れ合いの亜理さん(左)。
大地を守る会のイベントやツアーなどにもよく参加してくださっています。

本物を選ぶ目、知る姿勢を
次世代にも持ってほしい。

短角牛のべこツアーや愛用する料理酒・大和川酒造店の見学会などさまざまなツアーにも参加している岩本さんご家族。「どんな風に食べるものが作られているか、知る機会がたくさんあった」と岩本さんは語ります。「何もかもオープンにして正直に説明してくれる生産者や大地を守る会の姿を見て、強く信頼するようになりました」。
医療関係の仕事をしている岩本さんは、食を大切にすることが健康につながることもとても感じていると言います。「次の世代にも本物の食べ物を選ぶ目を持ってほしいし、受け継いでいきたいですね」。

岩本さんが注文した大地を守る会の商品。「米蔵熟成米はずっと取っています。今年は本当に助かりました」。