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スタッフ偏愛商品コラム vol.68

大地を守る会 スタッフ偏愛商品コラム

いちうろこさんが作ってくれた竹輪揚げ。
縦ではなく横に切ると穴がちゃんと残ってかわいい。

*****
今回の当番

迫田

商品開発担当
迫田 明香(さこだ さやか)

お客様サービスづくり担当。

千葉県で50代夫婦二人暮らし。

運動しよう!と思うのに
つい動画配信で映画を見てしまう。

ただいま私恒例の
「夏だ!横溝正史映画マラソン」
実施中ですが、
今年のマイベストは『犬神家の一族』です。
*****

私は小学生のころ、
すごく忍者に憧れていました。

図書室の本やマンガを
読み漁るのはもちろん、
「服部」という名前の同級生を
猛烈にうらやんだり、
親に、実は我が家は
秘密の忍者の家系じゃないのか?
と真剣に問いただしたりし、
しまいには、
夏休みにヒミツの早朝忍者修業を
決行しました。

腰に5mくらいの荷造りテープを結び、
先が地面につかないよう
早く走り続けるとか
(実際は一反の布だったらしい)、
朝顔の種をまいて、
芽が出たら毎日それを30回飛び越す
(実際は成長の早い麻を使用。
毎日続けると気が付けば
3mくらい飛べる、らしい)とか。


充実した修業のあと、
帰宅して朝食に食べるのは
お小遣いで買った竹輪でした。

なぜなら、当時テレビで放送されていた
アニメ『忍者ハットリくん』に出てくる、
獅子丸という犬の好物だったからです。

よく考えると(考えなくても)、
竹輪は修業と関係ないと思うのですが、
当時の私は真剣でした。

ということで私にとって竹輪とは、
身もだえしたくなる
思い出のある食材なのですが、
大地を守る会の超絶お気に入り商品の
ひとつでもあります。

商品名は「小ちくわ」ですが、サイズはふつうサイズ。パッケージ左の「美味しさ末永く」という一言が美しい。

この小竹輪、本当においしいです。

ちゃんと「お魚の味」がします。

そのまま食べても良いのですが、
本品が真価を発揮するのは
煮たり焼いたりしたとき。

煮ものにこの小竹輪を入れると、
とってもおいしい出汁が
じゅわじゅわ出るのです。

これがあれば、かつおだしも、
なんならみりんや酒も使わず、
醤油と水があればOK。

ななめに切って、
ごぼうや葉物などといっしょに
卵とじにしたり、
大根やカブと煮たりするだけで、
食べごたえのあるおかずのできあがり。

竹輪自体もとてもおいしく、
おかず全体にもうまみがいきわたり、
ほとんど私にとっては
「使いやすい肉」です。

おでんにいれても
でろーんと煮とけることがなく、
しっかりと竹輪でいてくれます。

ある日のリモートワーク昼ご飯。残り物のサラダ、ナス味噌炒め、冷凍きのこごはん。ほうれん草と竹輪を入れて卵でとじた味噌汁の竹輪が「肉」になってくれて大満足。

プリプリッとした歯ごたえは
少な目なのですが、
それは保存性を増したり
歯ごたえを出すための
リン酸塩を使っていないから。

今でも昔ながらの製法にこだわり、
石臼でていねいにすり身を練って
歯ごたえを出しています。

原料には国産の
スケトウダラすり身を使い、
食品添加物は不使用。

食品添加物を使っていない竹輪って、
本当に貴重です。

「この店なら間違いない!」と思える店構え。立っているのはいちうろこの9代目・佐野敏夫さん(右)、10代目で息子の俊介さん(中央)、俊介さんの妻・真由美さん(左)。

作っているのは静岡県由比町で
ずっとかまぼこや竹輪を作っている
いちうろこさん。

もう名前がいいですよね
「いちうろこ」っていう。

竹輪って、
形が竹っぽいからかと思ってましたが、
昔、竹にすり身をまきつけて焼いてたから、
というのもあるんだそうです。

年季の入った竹輪焼き機。その日の気温や天候に合わせ、職人が微調整を繰り返します。

「自慢の竹輪、食べてくださいね!」 佐野さん親子。のれんにかかれた一にウロコ(△)のマークがいいですね。

20代30代のころは、
目新しいものがすごくよく思えて、
しょっちゅうお取り寄せをしたり、
新しいお店に行ったりしていましたが、
今は、お豆腐や、卵や、この竹輪のような
「ふつうの、ふだんの食べもの」
がとても美味しいことが、
毎日のごはんを
一番豊かにするのではないかなあ~と
思うようになりました。

この小竹輪は間違いなく、
あなたのふだんのごはんを
豊かにしてくれます。

まいにちのおいしいおかず作りと、
秘密の忍者修業のお供に、
いちうろこの小竹輪、
とってもおすすめです。