スタッフ偏愛商品コラム vol.63
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今回の当番
カタログ企画担当
渡邊 みどり(わたなべ みどり)
アラフィフの夫と、
夫が溺愛するカブトムシやクワガタ
約130匹の大所帯。
夏のイメージのカブトムシ。
ですが、防寒効果ばっちりのマンションが
功を奏してしまったようで、
自然界より約1か月早く、
我が家のカブトムシシーズンが
開幕いたしました…。
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明日からいよいよ6月。
近所の紫陽花が楽しみな今日この頃、
皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
この仕事を始めてから、時折
「この時期においしい
おすすめ野菜を教えて」
と聞かれることがあるのですが、
スタンダードな野菜から一歩踏み込んで、
初夏から秋にかけて
ぜひおすすめしたいのが、
今回の愛すべきもじゃもじゃ野菜、
「おかひじき」です。
近年少しずつ関東近郊のスーパーでも
見かけるようになった、
袋にぎっしり詰まった緑色のもじゃもじゃ。
初見でおいしい食べ方が分からない、
未知のもじゃもじゃ。
そんなおかひじきは、
実は山形県南陽市が発祥の地とされ、
江戸時代初期に
庄内浜で取れたおかひじきの種が、
最上川を船で上り、
船着場のあった砂塚村(現:南陽市梨郷)に
植えられたのが
栽培の始まりといわれています。
元々は海岸の砂地に自生する
アカザ科(ほうれん草と同じですね!)の
野草だったそうですが、
そのおいしさから食べ繋がれ
山形の伝統野菜となりました。
すくすく畑で育つおかひじき。
ここからさらにもじゃもじゃに育ちます。
私がなぜ貴重な偏愛商品のコラムであえて、
ややマイナーとも言える
「おかひじき」を紹介するのか。
それは恐ろしいほどに優秀で、
この凄さを知って
皆様に来る梅雨~夏を
乗り切ってほしいからです!
その(1)
洗うのが楽
青菜でありながら、ほうれん草のように
根っこに十字に切れ目を入れて…
なーんて手間いらず!
砂地で栽培しているので汚れも少なく、
さっと水ですすげば下ごしらえ完了です。
その(2)
調理が楽
基本のおひたしはお湯に入れて
1分半~2分でOK!
さっと水にさらすと色鮮やかになります。
私は暑くてどうしようもない時に
フライパンで湯がいていますが
大丈夫ですよ♪
その(3)
くせのない味わい&最高のシャキシャキ感
伝統野菜、と聞くと
独特の香りがあるのでは?と
想像しがちですが、
実はくせのない食べやすい味わい。
しかも歯ごたえの良いシャキシャキ感は、
ついついあと引くおいしさです。
その(4)
和えやすく絡みやすい優秀形状
ひじきのように細長い形状なので、
何にでも和えられる万能さがたまりません。
ゆでてざく切りにしておけさえすれば、
もう鬼に金棒。
麺類のトッピングにすれば
麺と絡み絶妙の一体感、
卵焼きに入れれば均一に混ざり色鮮やか、
作り置きのコールスローに足せば
昨日とは違う一品に、と
優秀さは数え切れません。
おかひじきを載せるだけで、緑鮮やか野菜たっぷり冷やし中華に!
その(5)
様々な栄養素を含んでいる
実は様々な栄養を含む優等生。
カロテン・ビタミンA・ビタミンC
だけでなく、
カルシウム、カリウム、鉄、
マグネシウムなどのミネラル分も
含まれています。(※1)
(※1)文部科学省:食品成分データベース
見た目も繊細ですが、
実は湿気や病気に弱く
育てる手間のかかるおかひじき。
大地を守る会では、
山形県・千葉県の生産者さんが
病気にならないよう日々の温湿度管理など、
大切に大切に育てたものをお届けします。
しかも今週は大豊作で、
畑がもじゃもじゃで
あふれかえっています…!
一人1袋くらいぺろっと食べれるおいしさ、
ぜひこの機会にお試しください。
おきたま興農舎 渡部隆夫さん・清美さんご夫妻。
おかひじき畑の前で。
ここから先は、
おかひじき歴15年以上の私から、
さらに一歩踏み込んだ
「おかひじき活用術」です。
(1)暑い日におすすめ
「おかひじきそうめん」
そうめんのゆで時間残り2分で、
麺と一緒におかひじきをゆでるだけ!
白いそうめんにおかひじきの緑色が映えて
色鮮やか、喉ごしつるっ、
噛むとシャキシャキの食感も楽しい一品に。
くせがないおかひじきだから、
麺と一緒に茹でても大丈夫なのですね。
葛そうめんと一緒に茹でただけ!
包丁も使わない究極の手間抜き夏麺です♪
(2)ゆでなくてもいいんです!
「おかひじきの炒めもの」
実は油とも相性の良いおかひじき。
個人的には豚肉との相性が良く、
炒め物にすると豚肉のコクと
おかひじきのさっぱり感がたまりません。
みなさんのおすすめの
おかひじき活用術も
ぜひ教えてくださいね!
では、また次回お会いしましょう。
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