日本人は毎日、ごはん一膳分の食料を捨てていると言われています。じつは、その一膳が地球温暖化に与えるインパクトが大きいということが話題になっています。
6月の環境月間に食べ物の大切さを一緒に考え、「もったいナイ」を実践してみませんか。
傷があるものや規格外品を「もったいナイ」シリーズとして開発するなど、2021年4月から今年5月まで、ロスする可能性のあった約138tの食品を有効活用して食品ロス削減に貢献しました。
捨てられるものに
新しい命を与える〝アップサイクル〟
最近話題の「アップサイクル」という言葉。
これまで捨てられることの多かったものに新しく価値を付けて、商品として生まれ変わらせることを指します。
「もったいナイ・九州産乾しいたけの軸」、「もったいナイ・和風しゅうまい(うす塩味・鰹と昆布のだしがら入り)」は、生産現場で廃棄処分されていたものを、商品に生かせるよう生産者とともに開発した商品。
大地を守る会では、2010年からサイズが小さかったり、食べても問題がない傷が付いたりした水産品などを「もったいナイ」シリーズとして販売してきました。その種類は約150以上にも上ります(2022年5月時点)。
「もったいナイ・九州産乾しいたけの軸」(左)
「もったいナイ・和風しゅうまい(うす塩味・鰹と昆布のだしがら入り)」(右)
じつは大きい。食品ロスの
地球温暖化へのインパクト
食品ロス問題がクローズアップされ、食品ロス削減推進法(令和元年制定)も施行されていますが、依然として国民一人当たり、毎日ごはん一膳分を捨てているのが現状。
じつは、このごはん一膳。地球温暖化の大きな一因になっています。食料生産には水、肥料、土地、生産労力、輸送エネルギーなどさまざまなエネルギーが消費され、廃棄すればメタンガスも発生します。
持続可能な開発目標SDGsでも、2030年までに食品ロスを半減する目標が立てられています。
環境に配慮して農薬をなるべく使わないで栽培した大地を守る会の野菜。
無駄なく食べることで、フードロス削減にもぜひご協力ください。
会員制宅配だからこそできる、地球環境への配慮
そもそも、会員制の宅配サービスは一般の店舗に商品を陳列して販売するよりも食品ロスが少ないと言われています。
大地を守る会では、長年の販売実績から、農家の皆さんに1年間に買い取る農作物の量を依頼(作付)します。
しかし、工業製品とは異なり、天候などによって、収穫量が増えたり減ったりするのが農作物。採れ過ぎた場合は、「畑まるごと野菜セット」や「豊作くん」、「みのりちゃん」など中身を選べないセットに吸収させ、無駄にならないようにしています。
また、賞味期限が短くなってしまったものは、お買い物サイトなどで、ポイントを多めに付けて「超得品」として販売しています。これも「もったいナイ」活動の一つです。
それでも、余ったり販売できなかったりするものは、フードバンクを通じて、生活困窮者を支援する施設や団体などに無償提供したり、飼料にして、循環できるようにしています。
食品ロスは、作る側、運ぶ側だけでは解決が難しい問題です。農薬をなるべく使わないで栽培した野菜や果物たち。皮まで無駄なく・おいしく召し上がっていただき、ご家庭での削減にもご協力をお願いします。
▲このマークが目印です。