スタッフ偏愛商品コラム vol.14
![大地を守る会 スタッフ偏愛商品コラム](/external/category/image/6510/14_01.jpg)
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今回の当番
お客様サービス担当
迫田 明香(さこだ さやか)
50代の夫と千葉で二人暮らし。
最近腰が冷えやすくなったので常に腹巻着用中。
先日服の上から腹巻をしたまま
宅配便のお兄さんに対応してしまいました……。
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みなさま、朝夕が冷え込む季節になりました。
おかわりありませんでしょうか。
今年の4月から始めた「大地を守る おうちごはんのヒント」ですが、
今回から名前を「スタッフ偏愛商品コラム」に変えることにしました。
毎回、スタッフのこれが大好きなんです!!という思いを熱く暑く語るコラムなので、
それがもっと直球ストレートに伝わるタイトルの方がいんでないかい、
という意見があり、それもそうだということで変更します。
これからも、あなたのハートにストライクできるよう、
色々な商品をラブたっぷりにご紹介してまいります。
「スタッフ偏愛コラム」、ご愛顧のほどよろしくお願いします。
さて、寒くなりはじめたこの時期、
うれしいのはあったかい飲みもの。
私の超とってもスペシャルいちおしは
「完熟ハンドピックコーヒー」です。
20年以上大地を守る会で愛されているロングにしてベストセラー。
Alter Trade Japan略してATJが販売している、
フェアトレードのコーヒー豆を使った、
大地を守る会でしか入手できないオリジナルブレンドです。
![](/external/category/image/6510/14_02.jpg)
私は豆派。たっぷり400gで税抜き1,380円はお得だと思います。
毎朝夫婦で1杯ずつ飲んで、だいたい1か月持ちます。
なんで袋が迷彩柄なの?と思ったら、よく見ると
産地であるメキシコとペルーの国の形が散りばめられてるのでした。
実は私、以前は「フェアトレードのコーヒー」に興味ありませんでした。
学生時代にコーヒー専門店でバイトしていたこともあり、
コーヒーにはこだわりがあるのよオホホ、という生意気ムスメで、
フェアトレードコーヒーは、やってることは立派だと思うけど、
味はいまいちなんじゃないのと勝手に思ってたのです。
メキシコ? ペルー? 何その産地。
やっぱりコーヒーはブラジルとかコロンビアでしょ、という……。
ああ恥ずかしい。
ところが。会社で試飲したこのコーヒーを飲んでびっくりしました。
バイトしてたコーヒー専門店と変わらない、いや、それ以上に美味しい!
なによりこの豊かな香りは経験したことがない!
それ以来、ずーっとこのコーヒーの虜です。
![](/external/category/image/6510/14_03.jpg)
豆を挽いてコーヒーを淹れるとむくむく粉が盛り上がります。
コーヒーショップでバイトしてた時代、
「むくむくが大きい豆は鮮度が高くて旨い」と言われたっけ。
なぜおいしいのか?の理由は、大きく以下の4つです。
1.農薬に頼らず豊かな土壌で育てられている
2.熟した豆のみ手収穫(ハンドピック)で選んでいる
3.豆の個性に合わせた焙煎をしている
4.焙煎から日をおかずにパッケージしている
コーヒーって、作物の中ではかなり多く農薬を使うのだとか。
綿花・たばことならぶ世界三大農薬多使用作物とも言われてるそうです。
でも、このコーヒー豆の産地、
メキシコのサン・フェルナンド共同組合と
ペルーのコクラコーヒー生産者組合では、
両方とも有機栽培でコーヒーを育てています。
![](/external/category/image/6510/14_04.jpg)
コーヒーの苗木とコクラコーヒーの生産者。
背景にバナナの木が植わっているのが見えます。
多様な植物と一緒にコーヒーを育てているのが特徴です。(画像提供:ATJ)
両産地とも、コーヒーはオレンジやバナナなどの
様々な樹木と一緒に育てられています。
他の木が作る影は、直射日光が苦手なコーヒーを守り、
落ち葉は栄養たっぷりの土に。
虫や鳥などたくさんの生き物が住み着き、
害虫はほかの虫や鳥が食べてくれます。
そんな畑は、豊かな緑の中を鳥が歌い蝶が舞い、
森の中にいるようだとか。
コーヒーだけを植えた畑に比べ、
手入れの手間暇はかかるし、収穫効率は落ちますが、
農薬を使わず、豊かな土壌で育てることができます。
そうやって大事に育てたコーヒーを、
熟したもののみ選んで手で収穫。つまりハンドピックですね。
未熟なものを含め、すべての豆をががっと収穫する
機械収穫とはコーヒーの質に差が出ます。
![](/external/category/image/6510/14_05.jpg)
サン・フェルナンドの畑にて。
熟した実を選んで手収穫(ハンドピック)しています。(画像提供:ATJ)
![](/external/category/image/6510/14_06.png)
ペルー・メキシコともコーヒー栽培の適地である「コーヒーベルト」地帯にあり、
緯度は有名産地とほぼ同じ。
両国とも良質なコーヒーがとれます。(画像提供:ATJ)
![](/external/category/image/6510/14_07.jpg)
サン・フェルナンドにて、味を確認するカッピングの準備中。
品質管理部があり、毎日のように厳しく品質をチェックしています。(画像提供:ATJ)
おいしいコーヒーにするには焙煎方法も重要。
本製品は、焙煎士がメキシコとペルー双方の豆
それぞれの味を引き出すようなベストな焙煎をしています。
豆自体がおいしいので味が生きるよう中煎りにしており、
豊かな香りも存分に楽しめます。
また、大地を守る会から定期的に発注しているため、
毎月1、2回とこまめに焙煎できることもおいしさのポイント。
市販品には、一度に大量に焙煎したものを
小出し出荷している場合がありますが、
保管時間が長いと香りやうま味が逃げてしまいます。
![](/external/category/image/6510/14_08.jpg)
焙煎してしばらくはコーヒーから炭酸ガスが出るので、
袋にはガス抜きの穴(弁)がついています。新鮮な豆ほど真空パックにできません。
安価な真空パックコーヒーの中には焙煎後に長期間置いて
炭酸ガスを抜けきらせたものをパックした場合も。
ガスと一緒に香りも抜けきっちゃってる可能性高し。
私はブラックは苦手なのですが、本品はブラックでおいしく飲めています。
というかブラックで飲みたい。
マイルドな苦みと、甘み、うまみみたいなものが
混然一体になっていて、
飲んでいると豊かな気持ちになるのです。
それに、この1杯がメキシコやペルーの生産者を
応援していることになっているのもうれしい。
私が大地を守る会に入社して学んだ言葉に
「消費は投票である」があります。
ものを買うということは、
それが作られる体制や人を支持しているのと同じこと、という意味です。
このギョーカイで25年以上働いて、本当にそうだなあとしみじみ思います。
あなたも、ペルーやメキシコの生産者も、
みんながにっこりできるおいしい一杯。
完熟ハンドピックコーヒー、おすすめです。
産地の情報はATJ社のサイトにたくさん情報があるのでぜひご覧ください。
とっても勉強になります。
https://altertrade.jp/
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