遺伝子組み換え食品は危険?今さら聞けない基礎知識と人体への影響
作物の改良には従来の品種改良に加え、異なる動植物の遺伝子を導入する遺伝子組み換え技術も発展しています。
しかし、遺伝子組み換え食品に対して不安を感じる方も少なくなく、食品を購入するにあたって、遺伝子組み換えでないなどの表記を注意深く確認している方もいるでしょう。
この記事では、遺伝子組み換え食品に関する制度やルール、危険性について詳しく解説します。
遺伝子組み換え食品とは
遺伝子組み換え食品とは、遺伝子組み換え技術によって生み出された食品を指します。まずは、安全面や倫理の観点で懸念があるものの、従来の品種改良では解決できなかった課題を解決できる可能性を秘めている、遺伝子組み換え技術と遺伝子組み換え食品について解説します。
遺伝子組み換え技術とは?
遺伝子組み換え技術とは、異なる生物の遺伝子を組み合わせ、従来にはない性質を付与する技術です。例えば、病害虫への抵抗性を高める、除草剤に強い作物を作る、栄養価を上げるなど、従来の品種改良では得られない特性を付与することが可能です。
遺伝子組み換え技術の活用で、安定した食料供給が可能となり食料難の改善につながる、使用する農薬量を減らせることによる環境保全につながるなど、従来の同じ動植物同士をかけ合わせる品種改良では難しかった課題を解決できる可能性があります。
一方で、遺伝子組み換え技術によって生み出された食品の安全性や環境への影響ははっきりとわかっていない部分もあり、長期的な摂取による人体や次世代への影響、従来の生態系への影響、倫理的な課題といったさまざまな懸念も抱えています。
どのような食品に使われている?
現在、日本で栽培や流通が許可されている遺伝子組み換え食品は、食品8品目と添加物7種類の計15品目です。食品8品目の内訳は以下のとおりです。
- 大豆
- じゃがいも
- なたね
- とうもろこし
- わた
- てんさい
- アルファルファ
- パパイヤ
それぞれ、遺伝子組み替えによって特定の除草剤で枯れない、害虫やウイルス病に強いなどの特性を付与することが認められており、家畜の飼料として使用する作物にも遺伝子組み換え食品が使用されていることがあります。
出典:農林水産省ウェブサイト(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/bio/idenshi/index.html)
日本に流通している割合と表示ルール
日本では安全性審査を受けて合格した遺伝子組み換え食品のみが市場に流通しています。この安全性審査は厚生労働省が専門家で構成された食品安全委員会に評価を依頼して実施するもので、安全性審査では、主に以下のような項目で審査を行います。
- 組み込む前の作物や組み込む遺伝子はよく解明されたものか
- 組み込まれた遺伝子はどのように働くか
- 組み込んだ遺伝子からできるタンパク質はヒトに有害でないか
- 組み込まれた遺伝子が間接的に作用し有害物質などを作る可能性はないか
- 食品中の栄養素などが大きく変わらないか
日本国内で栽培されたものだけでなく、海外から輸入された食品についても検疫所を通じて検査や調査が行われます。
遺伝子組み換え食品には商品名や商品ラベルへの表示が義務付けられていますが、油や醤油など製造後に組み込まれた遺伝子が技術的に検出できない場合や、主な原材料にあたらない場合は記載を省略できることとなっています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/bio/idenshi/anzen/anzen.html)
遺伝子組み換え食品で心配されている人体への影響
遺伝子組み換え食品に関してはさまざまな影響が議論されている段階ですが、消費者の視点では人体への影響が気になるところでしょう。
現時点で懸念されている主なリスクについて解説します。
アレルギーのリスクが高まる可能性
日本では、安全性審査を行う際にアレルギー評価も実施されており、人の胃液や加熱処理で分解されるかどうかや既存のアレルギー物質と類似していないかが調査されます。
ただし、すべてのアレルギーリスクを完全に排除できるわけではなく、組み込まれた遺伝子から作られるタンパク質が新しいアレルゲンとなるリスクも指摘されています。
また、供与元となる作物にアレルギーを持つ人は、組み換え後の食品でもアレルギー反応を起こしてしまう可能性があります。例えば、大豆の栄養価を高めるためにブラジルナッツの遺伝子を導入した際には、ブラジルナッツアレルギーの人に反応が出るリスクが指摘され、商業化が中止された事例もあります。
このように、すでに食品アレルギーを持っている方やアレルギー体質の方にとって、遺伝子組み換え食品が予期せぬアレルギー反応や症状を引き起こす可能性は否定できません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/qa/qa.html#%EF%BC%A4%EF%BC%8D%EF%BC%93)
長期摂取による次世代への健康影響の可能性
遺伝子組み換え技術は1980年代に生まれた新しい技術です。そのため、長期的に摂取し続けた場合や、数世代にわたる影響を直接追跡したデータは十分とはいえません。
しかし、現時点での、厚生労働省の専門家会合資料によると、「遺伝子組み換え食品の摂取による長期的影響については、いかなる食品であってもほとんど知られていない」とも発表されています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/codex/dl/04-01.pdf)
害虫致死性物質を含む作物を食べることによる影響
遺伝子組み換え食品のなかには害虫に強くなるように作られた作物もあり、害虫の幼虫を殺すBtタンパク質が含まれていることがあります。
害虫を殺すタンパク質が含まれていることに不安を感じる方もいるかもしれませんが、Btタンパク質は特定の昆虫のみに作用するため、人が食べても胃酸の働きで十分に消化されるため、安全性に問題はないと考えられています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/dl/qa.pdf)
遺伝子組み換え食品を与えられた家畜や牛乳を食することによる影響
遺伝子組み換え飼料の輸入や販売には食品と同様に安全性を事前に確認する仕組みが整えられており、安全性が確認されていない遺伝子組み換え飼料を輸入、販売することは飼料安全法において禁止されています。
安全性が確認された遺伝子組み換え飼料を食べた家畜や乳製品を食することで、遺伝子組み換え食品を間接的に摂取する可能性がありますが、遺伝子組み換え飼料を与えられた家畜かどうかを消費者が判断することは難しいのが現状です。
遺伝子組み換え作物や飼料を与えられた家畜や牛乳などを食することによる健康影響については、国際的に多くの研究が行われていますが、現在のところ直接的な危険性は確認されていません。
ただし、長期的な影響、環境や家畜の健康への間接的な影響に関しては今後の研究状況を注意深く観察する必要があるでしょう。
遺伝子組み換えの食材を見分けるための表示制度
遺伝子組み換え食品を使用しているかどうかを見極めるには、何に注目すればよいのでしょうか。
日本では、義務表示制度により、遺伝子組み換え食品を使用した食品や製品には商品名や商品ラベルへの表示が義務付けられています。さらに、遺伝子組み換え食品の混入を防ぐために分別生産流通管理された食品については、任意表示制度によりその旨が記載されています。
表示義務の対象食品
遺伝子組み換え食品には、加工や精製の過程で遺伝子組み換え由来のDNAやタンパク質が完全に壊れてしまうものと、遺伝子組み換え由来のDNAやタンパク質が壊れずに検出できる状態で残る食品があります。
日本では、遺伝子組み換え由来のDNAやタンパク質が壊れずに残っている状態の食品かどうかを消費者が知ったうえで選択できるよう、遺伝子組み換えかどうかの表示が義務付けられています。
遺伝子組み換え由来のDNAやタンパク質が壊れずに残る食品として代表的なものは、豆腐・納豆・豆乳などの大豆製品、スナック菓子やコーンスターチを含むとうもろこし、じゃがいも、なたね、綿実、てんさい、アルファルファ、パパイヤです。
出典:消費者庁ウェブサイト(https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/quality/genetically_modified/assets/food_labeling_cms202_230724_01.pdf)
表示方法
表示の方法は、義務表示と任意表示に分かれます。
義務表示では、原材料に使われている作物が遺伝子組み換え由来かどうかを、原材料表示欄に明記するルールになっています。
遺伝子組み換え作物を使用している場合は「遺伝子組み換え」、生産や流通、加工の段階で遺伝子組み換え作物と非遺伝子組み換え作物を一緒に管理しており、意図しない混入の可能性がある場合は「遺伝子組み換え不分別」と表示します。
大豆やとうもろこしは遺伝子組み換え由来のDNAやタンパク質が壊れずに残りますが、大豆油やコーン油、しょうゆなどに加工される場合は、製造過程で高温・高圧が加わってDNAやタンパク質が分解されるので、表示義務の対象外となります。
このような表示によって、消費者が商品を選ぶ際に原材料の由来をすぐに確認できるよう定められています。
任意表示制度の変更について
任意表示制度とは、遺伝子組み換え農産物において、消費者への情報提供のために分別生産流通管理を行い、遺伝子組み換えの混入がないと認められた場合に「遺伝子組み換えでない」などの表示を事業者側が行える制度のことです。
分別生産流通管理とは、原料が流通する過程で遺伝子組み換え作物と混ざらないようにしっかりと分ける管理方法です。
かつては「遺伝子組み換えでない」という表示が任意で可能でしたが、曖昧な表現による誤解を防ぐため、2023年に制度が変更されました。現在は、分別流通管理を経て非組み換えと確認できたもののみ「遺伝子組み換えでない」と表示できます。
また、分別生産流通管理された食品が意図せず混ざってしまう量が5%以下に抑えられていれば「遺伝子組み換えでない」と表記できた従来のルールも改められ、完全に非組み換えのものだけが表示可能になりました。
これにより、消費者はより正確で信頼性の高い情報を得られるようになりました。
出典:消費者庁ウェブサイト(https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/quality/genetically_modified/assets/food_labeling_cms202_230724_01.pdf)
安心な野菜選びなら“宅配サービス”という選択肢も
食の安全性や健康志向が高まり、「できるだけ添加物や農薬の少ない野菜を選びたい」と考えても毎回スーパーで産地や栽培方法を細かく確認するのは大変です。
しかし、食の安全を重視した宅配サービスを活用すれば、安全性の高い食材を手軽に手に入れることができます。
ここでは、宅配サービスの魅力と利便性について解説します。
顔の見える農家・契約農園から届く野菜の魅力
スーパーマーケットで野菜を購入する場合、日々取り扱いが変わるため、決まった農家や農園から購入し続けることは困難です。
信頼できる農家や農園から直接購入することも可能ですが、複数の農家や農園と個人で連絡を取り続けるのは手間がかかります。
宅配サービスによっては、農薬や化学肥料の使用をできる限り抑えた栽培を行う農家、有機JAS認証を受けた農園などと契約していたり、独自の安全基準を設けて栽培したりしているサービスがあります。
生産者の顔や農園の情報を公開していることもあり、顔が見える安心感が魅力の一つだといえます。
また、旬の野菜が届くので栄養価が高く、季節ごとのおいしさを家庭で味わえる点や、スーパーでは手に入りにくい野菜に出会えるのも魅力です。
定期的に届くことで「選ぶ手間」を減らせる
献立や旬を考えながらスーパーマーケットで買い物をすると、時間がかかってしまうこともあるでしょう。しかし、定期便を用意している宅配サービスであれば、食材選びの手間を減らすことが可能です。
忙しい日々のなかで、手軽に安心感のある食生活を続けられるのはメリットといえるでしょう。
食品の安全性に気を配るなら【大地を守る会の野菜宅配サービス】がおすすめ
安心感を持って野菜選びをするなら、農薬や化学肥料の使用を抑え、おいしさにこだわった食材をお届けしている大地を守る会の野菜宅配サービスがおすすめです。
大地を守る会の特長
大地を守る会は、農薬や化学肥料をできるだけ使用せず、土づくりから丁寧に育てたオーガニック野菜に力を入れているのが特長です。
また、遺伝子組み換え原材料は原則として使用しないという方針も掲げています。畜産物においても、家畜の飼料は非遺伝子組み換えを基本とするなど、消費者が安心して選べる仕組みを整えています。
加えて、添加物や化学調味料をできるだけ使用していない肉や魚、加工品に至るまで幅広い食品も扱っており、食の安全性にこだわりたい方にとって安心感のあるサービスだといえるでしょう。
農薬や化学肥料を極力使用しない
大地を守る会では、“人と自然が共に健康でいられる社会を目指す”という理念のもと、土づくりからこだわり、できるだけ自然の力を活かす農業を推進しており、現在は取り扱う野菜の75%がオーガニック野菜です。
農薬や化学肥料にできるだけ頼らず、堆肥や緑肥などによって土本来の生命力を引き出すことで、農薬に頼らなくても病害虫に強い作物を育てることを目指しています。
こうした取り組みは、消費者の健康だけでなく持続可能な農業の実現にもつながっています。安全性の高い食品づくりにこだわることで、生産者が農業を続けられる環境づくりにも、生態系を守ることにも貢献しているのです。
おいしくて体によい食材をお届け
大地を守る会の野菜宅配サービスでは、安全性とおいしさにこだわった食材を届けることを大切にしています。
旬の野菜は栄養価が高く、自然な甘みや香りが感じられます。土づくりからこだわった農法で育てられた野菜は、素材そのもののおいしさを味わえるのも魅力です。
加工品も添加物や化学調味料は原則不使用
大地を守る会の野菜宅配サービスでは、野菜だけでなく加工品も取り扱っています。原則として加工品も添加物や化学調味料を使用していないため、食品の安全性に気を配っている方におすすめです。
普段、買い物をする際に商品ラベルをよく確認してから購入している方は、買い物の手間がぐっと減らせるでしょう。
野菜だけでなく肉や魚など商品のラインナップが幅広い
肉や魚なども取り扱っており、平飼い卵や無添加の調味料、天然酵母パンなど、大地を守る会が厳選したさまざまな商品を購入することができます。日々の食卓に欠かせない基本食材が一度に揃うので、買い物の手間を減らしながら、安全性に配慮した豊かな献立を楽しむことができます。
まずは大地を守る会のお試しセットがおすすめ
大地を守る会の野菜宅配サービスを初めてご利用の方限定で、お試しセットの購入が可能です。旬のオーガニック野菜や農薬不使用野菜をはじめとして、素材にこだわった卵やお豆腐などが含まれる場合もあります。
セットの内容は季節ごとに異なり、その時期に合わせた食材がセットで届くので、「いきなり定期便を始めるのは不安」「本当においしいお野菜が届くの?」と不安に感じている方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
遺伝子組み換え食品は、種の異なる動植物を交配させ、改良が難しい性質や課題を解決することが可能です。人口爆発や環境問題などの解決につながるとして、安全性に配慮しつつ開発が進められています。
しかしながら、長期的に摂取し続けた場合の人体への影響はわかっていない部分もあり、消費者自身も安全性に気を付けながら食品を選んでいく必要があるでしょう。
食の安全性に気を配るなら、宅配サービスの活用がおすすめです。大地を守る会の野菜宅配サービスでは、素材や土壌にこだわった食材をご自宅にお届けしています。手軽に安全性とおいしさにこだわって育てられた野菜や食材を取り入れてみませんか?
